大阪で鼻づまり・鼻水の手術なら耳鼻咽喉科サージクリニック老木医院 |【1泊入院+全身麻酔】

By | July 16, 2026

後鼻神経切断術は文字通り後鼻神経を切る手術で、 アレルギー性鼻炎 をはじめとした 鼻疾患に伴う鼻汁とくしゃみの重症例や、薬で満足いく効果を得られない場合、根治を求める場合に適応 となります。. アレルギー性鼻炎に対する介入治療である手術治療が盛んに行われていることは本邦の特徴であり,それだけニーズが高いということである.日本では欧米と比して多岐にわたる方法論の手術方法が報告されている.手術治療は効果発現が早く長期間持続する.

後鼻神経切断術(こうびしんけいせつだんじゅつ)とは、鼻漏などの鼻アレルギー症状の改善を目的に行われる手術。

手術

後鼻神経とは鼻の奥の蝶口蓋孔と呼ばれる骨の穴から鼻腔に入ってくる神経で分泌神経と知覚神経を含んでおり、鼻水の8割、くしゃみの3~5割はこの神経が関与していると言われている。アレルギー性鼻炎や温度変化に反応する鼻過敏症などではこの神経が過敏に反応してくしゃみ、鼻汁の症状をひきおこすことは以前から知られており、この神経を人並みに鈍感にすることによって鼻の症状が改善される事もわかっていた。内視鏡が普及する以前は歯茎を切って副鼻腔の裏でこの神経を切断する手術が一時期流行したが、手術のダメージが大きく、両側では数週間の入院を要することや涙を出す神経まで切断するためにドライアイが必発のことが問題となり徐々にすたれてきた。
2000年にこれらの諸問題を解決する手術方法として蝶口蓋孔から鼻腔に入った直後で超音波凝固装置を用いて後鼻神経を切断する術式が開発され、レーザー手術などが無効の重症のアレルギー性鼻炎患者にこの手術を行ったところ、9割が良好な結果を得た。また、3年以上の術後経過でも8~9割の患者で効果が持続している。これらのことからこの術式はアレルギー性鼻炎に対する最終的な手術方法として認識されており、現在では全国の大学病院など1週間~10日の入院手術として行われつつある。

根治性

神経は切ったままにしておくと、再び新しい神経が伸びていき、鼻炎が再発することになるので、鼻腔内の軟骨でふたをするような処置をする。これによって術後の再発のリスクが大幅に低下し、根治性を求めることができる。鼻中隔矯正術及び粘膜下下甲介骨切除術を同時に行うことにより、多くの患者が薬物を使わずに日常生活を送ることができるようになっている。花粉症のような季節性のアレルギー性鼻炎はともかく、ハウスダストやダニのような通年性のアレルギーの場合は、薬などの対症療法よりも経済的にメリットが大きい。ただし、5年程度で再発することもある。しかしながら、その場合は一時的に吸入薬を利用し続け、医師の判断のもと断薬することが可能であり、根治に近い効果が得られる。

安全性

手術においては、全身麻酔下で行われ時間にして約2時間弱であり、2泊3日の短期入院を標榜する施設もあるが、7日~10日程度の入院の下、加療することが望ましい。手術後のリスクとしては、突然の鼻からの出血の可能性が多少なりともある。そのため、術後1カ月程度は飲酒や激しい運動を避けるなど十分注意を払わなくてはならない。一般的には、安全性の高い手術である。近年では下鼻甲介粘膜下で後鼻神経を処理する事により局所麻酔下で日帰りで行う施設もある。ただし、この術式含め鼻炎の手術治療は2重盲検試験が行えないため,国際的には有用性が認められていないのが現状である。Cochrane library のレビューでも,充分なエビデンスがなく評価不能と結論付けられている。また術後に鼻粘膜の機能が障害され後鼻漏や鼻の乾燥症状が持続するいわゆる“ empty nose” が生じることがあるため,適応を充分評価してからの施行が望まれる。特に後鼻神経切断術で一度切った神経は元に戻らない事もあり、合併症や後遺症が起こっても治療が行えない事が現状である。

費用

日本においては、入院費も含めて約20万円程度である。健康保険も適用されるため、高額療養費制度を利用すれば所得にもよるが、実際の支払額は10万円を下回ることが多い。また、保険会社の手術給付金が使えることもある。

脚注

参考文献

  • 1:「粘膜下下甲介骨・後上鼻神経切除術」川村繁樹 耳鼻臨床 2000年93巻
  • 『アレルギー性鼻炎ガイド 鼻アレルギー診療ガイドライン 2005年版』 厚生科学研究班編(Minds医療情報サービス)
  • レジデントのためのアレルギー疾患診療マニュアル ISBN 4260001450
  • アレルギー性鼻炎に対する手術療法と薬物療法 


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薬やレーザー手術や等でも治りにくい頑固なくしゃみ・鼻水・鼻づまりに対する後鼻神経切断術の長期手術成績を2022年の耳鼻咽喉科臨床学会で報告いたしました。 また2023年2月には全耳鼻咽喉科医が購読する日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会誌にも掲載される予定です。 鼻水、鼻づまりに対する手術としてはいわゆるレーザー手術や骨の構造を改善させる鼻中隔矯正術や下鼻甲介骨切除術などもありますが、最も根本的かつ長期的にも良好な成績と考えられるのは後鼻神経切断術(9割の方では鼻中隔矯正術も同時に施行します)だと考えております。 などの問題点は以前から指摘されていましたが、その答えとなる報告はありませんでした。. 後鼻神経切断術の適応は、アレルギー性、非アレルギー性の鼻過敏症で、症状がひどく内服治療でのコントロールが不良である患者さんが対象になります。 合併症は? 現在報告されているこの手術に関する合併症で、いちばん問題になるのは術後3-4週間くらいで起こる遅発性の術後出血です。 手術中の出血量は10cc程度であり侵襲の少ない手術ですが、手術から3-4週経過後に、手術後の創部感染につよい鼻かみや重量物運搬などのいきみや怒責動作が加わったとき、条件が揃うと出血が起こることがあります。 怒責をしないことと感染の治療コントロールでほとんど回避できます。